不動産ファイナンスを考えるためのキャッシュフローの源泉

WEB UNIVERSITY 不動産ファイナンスを考えるためのキャッシュフローの源泉 2019.09.09

先生「こんにちは! 前回の講義まででは、『不動産』ってそもそも何?ってことや不動産価格の決まり方などについて勉強してきたね! 今回の講義からは不動産ファイナンスについて勉強していこうかな!」

フドウ「いよいよ本格的な不動産経済学って感じですね!」

先生「まずは不動産購入の際に発生するキャッシュフローについて見ていこうかな」

清水教授のオンデマンド不動産大学 第9回 ~不動産ファイナンスを考えるためのキャッシュフローの源泉~
今回のキーワード
・ファイナンス
・キャッシュフローの源泉

不動産を買うにはファイナンスの知識が重要

清水教授のオンデマンド不動産大学第9回

不動産購入の際に、キャッシュで一気に買おうという人はなかなかいませんよね。ほとんどの人はローンを組んで購入しています。また、不動産を購入する際に「不動産をよく見ないと不安なんです」と口にする方がたくさん多くいますが、築年数・構造・設備・利回り・建築会社などは目で見てもほとんど分かりません。これらはすべて不動産に関する”情報”です。
これらを考慮すると、不動産を購入する際、このようなローンや情報そのものを購入していると言うことができます。
この前提を踏まえると、不動産投資において重要なのは不動産を目で見る力を養うことではなく、不動産に関する情報やファイナンスの知識を蓄え理解することだということになります。

フドウ「ファイナンスって具体的にはどんなものなんですか?」

先生「ファイナンスの種類について説明していくね」

ファイナンスの種類とは

ファイナンスには様々な種類があります。

コーポレートファイナンス
企業が不動産投資をする際にはコーポレートとしてお金を調達して不動産を買ったりビルを建てたりします。この時にはコーポレートファイナンスの知識が必要になります。

プライベイトファイナンス
家計が住宅を購入する際にはローンを組まなければなりません。この時にはプライベイトファイナンスの知識が必要になります。

パブリックファイナンス
公的機関はサービスとしての不動産を所有するために税金の徴収や国債の発行を行います。この時にはパブリックファイナンスの知識が必要になります。

このように主体によってファイナンスを分けることができます。このような不動産購入に関するファイナンスを一般的にリアルエステイトファイナンスと呼びますが、この際に重視しないといけないのがキャッシュフローの源泉、つまりどこからキャッシュフローが発生するのかという問題です。

先生「キャッシュフローの源泉はたとえば金利やリースなどが考えられるね。その源泉や価値を基にして担保やファイナンスを組むようになるんだ」

フドウ「『不動産とは何か』の時もそうでしたけど『ファイナンスとは何か』も考えないといけないんですね」

先生「その通り。こういうシンプルクエスチョンが意外に難しいんだね。次回も引き続き『ファイナンスとは何か』について講義していこうかな。それでは、今日の講義はここまで!」

(続きます!)

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