「人心掌握」は規模を拡大したい経営者にとっては、”経営者必須科目”?

HUMAN RESOURCE 「人心掌握」は規模を拡大したい経営者にとっては、”経営者必須科目”? 2019.10.30

HRI Interview♯02 組織は変われる!コミュニケーション活性化講座
エンゲージメントクラウド『Talknote』の開発・販売を行うTalknote株式会社 取締役の和田郁未さんにお越しいただき、全経営者に共通する悩みの種と言っても過言ではない「人」「コミュニケーション」を軸にした組織改善について吉崎と対談を行いました。

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「伝えることに価値がある」という前提に立ってみること

Interviewを締めくくるにあたって、HRIjournalをご覧いただいている経営者の方に、何かメッセージを頂ければと思います。

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吉崎

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和田

そうですね…。「伝えることにどれだけ価値があるか」をまずは認識して頂きたいです。「言っても仕方がない」そもそも「メッセージを伝えるのが恥ずかしい」っていうのは、全部自分視点なんですよね。自分が発信していくことよって誰かが、何かが変わるというのをまだ実感出来ていない段階。なので、まずは伝えることに価値があるという前提に立ってみて、やってみる。それでやってもダメで辞めるならまだいいと思うんです。とはいえ、それで成功している人が沢山いるわけじゃないですか。だから、一旦やってみることが重要だと思います。結構勇気が必要だと思うんですよね。やったことがないとやり方も分からないと思いますし…。

「言葉」で伝える大事さ、というのがあるんでしょうね。
経営者は態度で伝えるのではなく、「言葉」で伝えなければダメなんですね。

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吉崎

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和田

そうですね、「言葉」で。しかも、ちゃんと「対面」で…

「対面」?社内SNSを使うんじゃなくてですか?

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吉崎

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和田

いきなり社内SNSはハードルが高い気がします。ノンバーバルな部分が伝わらないのでいったん対面でやってみて、浸透してきたら社内SNSというステップですね。

なるほど。もうひとつ気になるのは、性別とか年齢とか、どうしても理解しがたい部分ってあると思うんですけど、それを越える方法はあるんですか?

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吉崎

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和田

それは、共通認識がどれだけあるかだと思います。年代によって時代背景や根本認識違うじゃないですか。お互いのことを知っている部分が増えていけば増えていく程、コミュニケーションは結果的にとれていくものなので、効率的ではないけれど、時間をかければ越えられると思います。

なるほど、恋愛と一緒ってことですね。

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吉崎

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和田

そうですね(笑)。知らないことが多すぎて、相手が何考えているかわからないから、「合わない」「理解し合えない」ということになってしまうので、根気強くコミュニケーションをとり続けると心に決めることだと思いますよね。

変えられない性格はさらけ出すという手も

以前、コンサルティングした企業の経営者は、その方自身は決して悪い人ではないんですけど、従業員への接し方が「もう少し優しくした方がいいじゃないですか」と言いたくなるような感じなんですよね。論理的で、「結論から言え!」というタイプで、全然話を聞こうとしない。そうなると社員も委縮しちゃって、コミュニケーションどころではないですよね。

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吉崎

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和田

そういう場合も、「自分はこういう論理的な性格だから、結論から先に述べてほしい。いつも辛く接してしまうけど、本当は感謝している。ついそうなっちゃうんだ。」というコミュニケーションが、事前にあるかないかでも全然違うなって思います。

「俺こういう人間だからごめんね。」というのを、最初から言うってことですよね。

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吉崎

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和田

そう、さらけ出しちゃう。

自分から言っておくっていうのは、具体的でいい方法かもしれないですね。色んな処方箋が見えて来ました。

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吉崎

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和田

あとは、やはり「人」は感情で動くので、人心掌握をどれだけできるかだと思っています。

人心掌握術はスキームとして取り入れる

そういう人心掌握術って、あとから身につくものなんですか?

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吉崎

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和田

一定のスキルとして身につけることは出来ると思います。「週に1度は自分から発信する機会をつくる」とか、「月に1度は社員全員と飲む機会を作る」とか、先ほどスキルと言いましたが、結局はスキルというよりも、スキームな気がします。一定のスキームとして取り入れるってことなんじゃないかなと…。

でも、そういうのが好きか嫌いかっていうのも大きいですよね。大学の教授が会社を作って大きくなった会社って少ないみたいで、それというのは、大学の教授は一人で黙々とやっている方が好きだからですよね。

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吉崎

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和田

でも、そういう場合ってそもそも会社を大きくしたいって志していないんじゃないですか?

今の話って究極の話ですよね。会社をでっかくしたいかどうか。世の経営者の方って、みんなどう思っているのかな…?

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吉崎

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和田

それもきっと自分がどうしたいか、どうなりたいかっていう、結局は自己分析なんですよね、きっと。
私も、自分のビジョンを考えた時に、多くの人と関わる必要があるから、コミュニケーション能力を身につけなくちゃだめだなという感じで、プロセスの一つだと思っています。生まれながらにして持っているものかというとそうじゃないかもしれないし、みんなでワイワイやるのが好きかと言ったら、そうじゃないかもしれないけど、必要だからやるなって思います。

大学受験に英語の科目があるから、英語もちゃんとやっておこう…みたいな?

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吉崎

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和田

そうですね(笑)。Talknoteの事例に紹介されている熱い経営者の方って、それが生まれながらにして持っているものなので、羨ましいなって思います。

それ、すごく分かります。しかも、配点が高い科目が免除されているっていう感じですよね。
社員と積極的にコミュニケーションをとって人心掌握が出来るということは、規模を大きくしたい会社の「経営者必須科目」で、それがなおかつ、高得点の科目ですね。生まれながらにして免除されているのは、ほんと羨ましいですよね。

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吉崎

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和田

そうですね。
Talknoteとしましては、従業員とのコミュニケーションが苦手な経営者を少しでもサポートし、既に人心掌握術を持っている経営者には、それをもっと生かすためのツールとしてお力になれればと思っています。

 

組織は変われる!コミュニケーション活性化講座
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No.02 組織改善のために経営者がまずすべきこととは?
No.03 離職率50%から学んだ「即戦力」より「思い」重視の採用
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