2020年東京23区商業地基準地価の明暗~2019年上昇率上位エリアとの比較~

BUSINESS TREND 2020年東京23区商業地基準地価の明暗~2019年上昇率上位エリアとの比較~ 2020.10.07

先日公表された都道府県地価調査。東京23区の基準地価(7月1日時点)は全用途平均で前年比1.6%上昇し、8年連続の上昇となりました。しかし、昨年6.5%であった上昇率は1.6%となり、大幅に伸びが鈍化しました。

■東京23区 基準地価(全用途平均)変動率の推移

令和2年地価が上昇したエリアも一部存在

■令和2年 東京23区基準地上昇率順位(商業地)

最も上昇率が高かった虎ノ門一丁目は、まさしく今年6月に開業した東京メトロの「虎ノ門ヒルズ駅」によって大きく上昇したと言えます。上昇率3位の港区西新橋2丁目もこの駅の近くとなっています。
そして、第2位の高輪二丁目は、JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」エリアとなっています。
つまり、上昇率が上位3つのエリアの基準地価上昇は「新駅」がキーワードとなっているようです。
続いて、4位の三軒茶屋2丁目や5位の中野五丁目は、駅周辺の再開発が着々と進んでおり、「再開発」がキーワードとなって地価が上昇しているようです。

令和元年の地価上昇のキーワードは何だった?

昨年の上昇率上位はどのようなエリアだったでしょうか?

■令和元年 東京23区基準地上昇率順位(商業地)

まず、全体的に今年と比較して、昨年は圧倒的に上昇率が高いのが分かります。中でも突出しているのが、1位の上昇率34.5%浅草1丁目、2位の上昇率31.1%浅草2丁目です。これは言わずもがな、訪日外国人観光客の物販や宿泊施設の需要が高まったことに起因していました。そして、出店計画やホテルの開発が相次ぎ、当時はさらなる地価上昇も予想されていました。
ということで、昨年の基準地価上昇のキーワードは「インバウンド需要」でした。この1年で大きく様相が変わったのが、上昇率ランキングでもはっきりしています。

東京23区で最も下落したのは?

■令和2年 東京23区基準地下落率順位(商業地)

なんと下落率が最も高かったのは、「銀座」でした。飲食店などの利用やインバウンドが大幅に減少したことが大きく影響したようです。続いて、令和元年は上昇率7位にランクインしていた新宿歌舞伎町ですが下落率3位に転落、そして、同じ新宿区でも商業施設が立ち並ぶ新宿3丁目エリアも下落率10位内に3地点が入りました。
商業地においては、新型コロナウィルスの影響が鮮明になった結果だと言えそうです。

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