東京圏、集計開始以降初の人口流出、東京都は過去最大の転出超過

BUSINESS TREND 東京圏、集計開始以降初の人口流出、東京都は過去最大の転出超過 2020.09.03

総務省は8月27日、2020年7月の住民基本台帳人口移動報告を発表しました。これによると、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の転出者数は転入者数を1,459人上回り、集計に外国人を加えた2013年7月以来初めて転出超過となりました。新型コロナウィルスが人の移動にも大きく影響を及ぼしています。

東京都は集計開始以降最大の転出超過

■東京都の転入超過数推移

東京都は、外国人を加えた集計が始まった2013年7月以来、常に転入超過が続いていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で5月には初めて転出超過となりました。そして、6月は一時的に減速した若年層らの東京流入の動きが再開したため1,669人の転入超過となりました。
実は、緊急事態宣言直前、2020年3月の転入超過数は2015年3月の40,230人に次ぐ40,199人と、かなり多く、6月に人の動きが一時増えたことを考えると、コロナウィルスの影響がなければ、過去最大の転入超過数となっていた可能性が高そうです。
話を時系列に戻すと、6月は転入超過となったものの、7月に入ると再度大きく転出超過となりました。この転出超過の数は2,522人と集計以来最大の数でした。
次に、例年の7月の転入者数と転出者数を比較したのが下のグラフです。
■東京都 7月の転入者と転出者数

転出者数は2019年と同水準であるので、転入者数が大幅に減ったことが、転出超過の要因と言えそうです。

転入超過数が最大のエリアも

■2020年7月 都道府県別 転入超過数

転入超過数を都道府県別で見ると、7月に転入超過となった都道府県は、北海道をはじめとして25道府県に渡りました。中でも、集計開始以来、転出超過数が最も多かったのは、北海道、青森県、茨城県、高知県、長崎県、熊本県の6道県。ちなみに、6月では、栃木県のみが過去最大の転入超過数となりました。

コロナの影響?北海道への転入者が増加傾向

上のグラフでも明らかなように北海道が突出して転入超過が大きいことが分かります。7月度の北海道は、他都府県からの転入者が4,603人、他都府県への転出者が3,069でした。この過去最大の転入超過数は、転入者が増えたのか、転出者が減ったことに起因するのか、詳細を見てみましょう。

■北海道 転入者数 月別比較
■北海道 転出者数 月別比較

上のグラフより、7月度の北海道の場合、転出者が微減し、転入者数が例年の1.2倍に増えたことで集計以来最大の転入超過数となったようです。

新型コロナウィルスを機に、都市部から地方への移住に関心を持つ人が増えているようです。もしかしたら、北海道の転入者数が増大した理由の一つと言えるのかもしれません。

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